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スーダンの介護・福祉制度
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スーダンは2024年時点で人口5,045万人、 そのうち65歳以上が3.3%、75歳以上が0.9%を占めます。
一九九四年に始まり、州から州へ広げてきた
スーダンの医療は独立した1956年からしばらく無料で提供されていた。 1970年代に費用が跳ね上がって国の重荷になり、 水準が落ちたところで有料の仕組みへ切り替えたものの、 それも国と住民の双方の負担を増やす結果に終わった。 そこで採られたのが、危険を大きな人数のあいだで分け合うという考え方。 1994年に健康保険公社法が定められ、 翌1995年、センナール州で最初の医療サービスが始まった。 そこから範囲は広がり、2002年に北部の諸州と大エクアトリアの諸州、 2003年の終わりから2004年の初めにかけて 大バハル・アルガザルと大上ナイルの諸州が加わった。 2001年の法律とその2003年の改正で、組織の名前は公社から 国民健康保険基金(الصندوق القومي للتأمين الصحي)に変わった。 このとき制度そのものと保険証が全国のものとなり、 計画と政策は中央で、実施は各地でという形に整えられた。 所管は人的資源・社会福祉省で、連邦保健省と連邦ザカート庁が並んでいる。
給料から四分、雇い主から六分
民間の企業や団体で働く人の加入は、勤め先を通して行われる。 勤め先が加入の申請を出し、事業所の様式を埋め、 手続きを追う担当者を決め、働く人それぞれが加入の様式を書いて 勤め先の承認を受ける。 最後に直近の給与台帳を出して、差し引く額を決める。 その額は給与の総額の10パーセント。 内訳は、働く人の給与から4パーセント、雇う側が6パーセント。 自分で自分を雇っている人、つまり自営の分野については、 村や地区の住民の委員会を通す道、職業や手工業の組合を通す道、 家族向けの個人加入の規程による道、 それに支部の本部や最寄りの実施ユニットで直に手続きする道が開かれている。 ただし個人で加入した人には待ち期間がある。 外科手術、結石の破砕、磁気共鳴画像、コンピュータ断層撮影については、 加入から三か月が過ぎるまで受けられない。 掛金を自分で払えない人たちのために、別の財源が用意されている。 ザカートが、貧しい家族、殉職者の家族、クルアーン学校の生徒、 モスクのイマームの掛金を引き受ける。 基金はこの仕組みを、社会保障の国際的な組織と 国際労働機関から評価された点として挙げている。
一枚の保険証がかばう人の範囲
加入した本人のほかに、誰が同じ保険証で守られるのか。 基金はその範囲をはっきり示している。 まず、働いていない両親。ただし月ごとの年金を受け取っていないこと。 次に、働いていない配偶者。妻が複数いる場合はその全員が入る。 そして、結婚しておらず働いてもいない娘たち。 子どもについては18歳未満が原則になる。 この原則には二つの例外があり、 学んでいる子は25歳まで延ばすことができる。 もう一つは障害のある子で、 自分で稼ぐことができないと医事委員会の証明で認められた場合、 年齢の上限はいっさい当てはめない。 保険証を作るには、扶養する人の国民番号の写し、婚姻の証書の写し、 両親と配偶者の国民番号の写し、養う子どもたちの国民番号の写し、 そして家族一人ひとりの写真が要る。 期限が切れたり傷んだりした保険証は、 その保険証と国民番号の写しと写真を持っていけば作り直せる。 失くした場合は紛失の届けを添える。
薬が無いとき、州の外へ行くとき
住んでいる州で必要な医療が受けられないことがある。 その場合は実施ユニットへ行き、州をまたぐ紹介の仕組みで 別の州へ送ってもらう。 移る先で必要になるのは、有効な保険証、 元の州から移る先の州への紹介状、 そしてその州の専門医か医療従事者の診断書。 薬が無い場合の道はもう少し具体的に決められている。 まず窓口で処方箋に「無し」の印を押してもらい、 最寄りの薬局で薬を買う。 薬局から最終の請求書か電子の領収書を受け取り、 有効な保険証とともに実施ユニットへ持っていくと、 請求額の75パーセントが払い戻される。 基金が用意した一まとまりの給付の外にあるサービスについても、 負担の規程が定める割合で基金が費用を分担する。 慢性の病気については専用の手帳があり、 専門医に会って続けて飲む薬の量を決めたうえで、 保険証を作った州の実施ユニットで発行される。 このほかに追加の給付のまとまりがあり、 こちらは政府機関と民間機関と団体で働く人だけが選べる。 機関から申請を出し、その機関で働く人の80パーセント以上が加入し、 加入する人の総数が30人を下回らないことが条件になる。 家族あたりの月々の掛金は1,200ポンド。 生まれたばかりの子は病院を出るまで母親の保険証で診てもらえ、 そのあとで新しい保険証を作る。
- 基金について(عن الصندوق)/スーダン 国民健康保険基金(NHIF)(アラビア語)
- よくある質問(الأسئلة المتكررة)/スーダン 国民健康保険基金(NHIF)(アラビア語)
- 加入の仕方(كيفية الإشتراك)/スーダン 国民健康保険基金(NHIF)(アラビア語)
- 保険への加入(الإشتراك في التأمين)/スーダン 国民健康保険基金(NHIF)(アラビア語)
- 追加パッケージへの加入(الاشتراك في الحزمة الاضافية)/スーダン 国民健康保険基金(NHIF)(アラビア語)
- 健康保険法(قانون التأمين الصحي)/スーダン 国民健康保険基金(NHIF)(アラビア語)
この国の人口と寿命
日本と比べる
| 項目 | スーダン | 日本 |
|---|---|---|
| 65歳以上の割合 | 3.3% | 29.8% |
| 75歳以上の割合 | 0.9% | 17.2% |
| 平均寿命 | 66.5歳 | 84.9歳 |
| 65歳時点の平均余命 | 14.4年 | 22.6年 |
日本は、介護にかかるお金を保険でまかなう国です。40歳になった月から全員が保険料を払い、65歳以上になると原因を問わず、40歳から64歳までは老化にともなう決められた病気にあたるときに使えます。運営しているのは市町村と特別区で、国ではありません。
使ったサービスの費用のうち、本人が払うのは原則1割です(所得が高い人は2割・3割)。残りは保険から出ます。介護そのものを現金で受け取るしくみは無く、給付されるのはサービスです。
日本の介護制度の解説は、姉妹サイト「介護の窓口」にあります。どちらも株式会社京谷商会が運営しています。
- 世界の介護制度と日本の違い/保険でまかなう国・税でまかなう国・自助を軸にする国の分かれ方
- 介護保険とは?/日本の介護保険のしくみ。誰が払い、誰が使えるか
- 介護保険の自己負担割合/1割・2割・3割の分かれ目と、上限のしくみ
ほかの国の介護・福祉制度
このページは国連加盟193か国ぶんあります。スーダンに近いところから並べました。「未」が付いている国は、まだその国の言葉の一次資料にあたれていないので、 制度の本文がありません。
北アフリカ5か国
アフリカのほか48か国
ほかの地域も開く(139か国)
アジア47か国
アメリカ大陸33か国
オセアニア14か国
ヨーロッパ43か国
北アメリカ2か国
- United Nations, World Population Prospects 2024(国連経済社会局人口部。中位推計)
- 介護保険法(平成九年法律第百二十三号)(デジタル庁 e-Gov 法令検索。第3条・第9条・第41条)